レンタルサーバーにおけるramの重要性

インターネット環境が充実したことで、Webサイトやブログを運営する人が増え、レンタルサーバーを利用する機会が増加しています。レンタルサーバーを利用する場合に、多くの人が着目するのが保存容量や処理速度ですが、実はramも大切になります。

では、ramとは何でしょうか。そして、ramの働きを踏まえて、どのようにレンタルサーバーを選ぶと良いかについても考えます。

ramとは何か

レンタルサーバーの性能比較をする場合に指標として挙げられるものに、ストレージ容量やCPU処理速度に加えて、ramの記載があることに気が付かれた方も多いことでしょう。ramは、Random Access Memoryの頭文字を取った言葉で「ラム」と表現し、一般的にはメモリといわれることが多くなっています。

ramはデータを記憶しておくものです。なお、データを保存できるのはストレージと呼ばれるハードディスクやSSDです。記憶と保存は同じように感じるかもしれませんが、明確な役割の違いがあります。ramとストレージを簡単に表現すると、ramは作業机であるのに対して、ストレージは本棚や収納スペースと考えることができます。

コンピュータでは、頭脳であるCPUを使ってデータを処理する場合に、一時的にデータを記憶できるramで作業を行います。そして、データ処理が終わり、保存する段階ではストレージに書き込みます。なお、ramは電源が切れるとデータが失われます。

つまり、ramは一時的にデータを記憶できる場所であり、長期的に保存できる場所ではありません。

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ramの性能によってどんな差が生まれるか

では、ramの性能の良し悪しは、レンタルサーバーを借りる場合にどんな影響が出てくるのでしょうか。これは、自分が机で作業をする場合のことを考えると理解しやすいでしょう。作業机が広ければ広いほど楽に作業ができ、スムーズに行うことができるものです。

ramの場合も同様です。ramのいわば「机の広さ」は、単位がGBで表され、数字によって性能がわかるようになっており、数字が大きいほど作業スペースが大きいと考えることができます。では、ramの性能が低く、データ処理がその容量を上回った場合はどんなことが起きるのでしょうか。

これも机での作業を考えると推察することができます。作業机がいっぱいになると、一時的に収納スペースなどに置き、新たな資料を収納スペースから取り出すことがあると思います。実はコンピュータやサーバー上でも同様のことが起きています。

ramの作業スペースがいっぱいになると、置ききれなくなったデータを一時的にストレージに持っていきます。ハードディスクを搭載したパソコンを使っている人であれば、作業中に「ウィーン」「ガリガリ」という音を聞くことがあるかもしれませんが、これはramの空き容量が少なくなり、ストレージとやり取りを行っている証拠で、この状況を「スワップ」と呼びます。

そして、作業中にストレージとのやり取りが発生すると、処理速度が遅くなります。ramに比べてストレージは、データを長期保存できるものの、データの読み取り速度が遅いのが特徴だからです。そのため、スワップが始まると処理のスピードが落ち、重さを感じるようになるため、ramの性能が大切になります。

レンタルサーバーでramを意識すべき理由

レンタルサーバーを利用する場合は、データ容量やCPUの処理速度に加え、ramの性能にも着目することが大切です。サーバーではデータを保存しているストレージと実際に処理を行うCPUの仲立ちをする形でramが働きます。

レンタルサーバーを利用するユーザーはあまり意識していないかもしれませんが、サーバーにはいろいろなソフトウェアが組み込まれていて、自分が直接使用していない機能も背後で動いています。そのため、自分が考えている以上に処理が発生している可能性があるため、ramの性能が高い方が良いといえます。

さらに、価格の安いレンタルサーバーを利用する場合は、コストを抑えるため、複数のユーザーで1台のサーバーを使う共有サーバーとなるのが一般的です。

つまり共有サーバーでは、自分だけでなく他のユーザーも同時にアクセスしていることが大いに考えられます。そうなると、性能の高いramでないと処理速度が落ちる心配があるため、特に共有サーバーを利用する場合は、ramのスペックに着目することが大切になります。

主なレンタルサーバーのramの性能

では、ユーザー数が多い主なレンタルサーバーでは、どれくらいのスペックのramを持つサーバーを提供しているのでしょうか。

個人や小規模企業などで利用が比較的多いレンタルサーバー会社のプランを見てみると、エックスサーバーでは516GB、スターサーバーは192GB、ヘムテルは128GB、さくらインターネットは48GBなどとなっています。

ストレージやCPU、Webサーバーソフトウェアなどの関係で一概には言えませんが、ramの性能が良い方が、初期費用や月額料金が高くなる傾向にあります。

レンタルサーバー選びは使用状況や将来性で考える

レンタルサーバーでramの容量をどれくらいにすべきかは、自分がどんな使い方をするかによって変わってきます。例えば、Webサイトを運営している場合、アクセス数がそれほどない時には、ram容量が少なかったとしても、使用する側はスペックの差を感じることはないかもしれません。

ですが、Webサイトへのアクセスの数が増え、使用頻度が高くなると、ramの性能が低い場合は処理時間がかかるようになるため、待ちきれなくなったユーザーはサイトを離れてしまう可能性が高まります。そのため、ramの性能が高い方が機会損失を防げるはずです。

また、レンタルサーバーは契約当初に使い始めたころと、数か月から数年たった場合では、使用感が大きく変化することがあります。Webサイトやブログを立ち上げてレンタルサーバーを契約した当初は認知度が低かったものの、数か月で人気のサイトに変化することもあるでしょう。

そうなったときにramを含めてスペックの高いサーバーに変更できると良いものです。また、複数のユーザーで使用する格安の共用サーバーから、1台のサーバーを独占して使える専用サーバーなどに切り替えることができるでしょう。

それで、サーバーを借りる場合は、様々なプランが用意されていて自由にスイッチできるレンタルサーバー会社と契約しておくと、将来的に拡張が見込まれる場合でもストレスなく使うことができるはずです。

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レンタルサーバーを借りる場合に考えたいこと

レンタルサーバーを借りる場合には、データ容量やCPU処理速度に加えて、ramの性能についても考えることが大切です。ramは一時的なデータ記憶場所で、性能を表す単位であるGBの数字が高いほど、CPUと連動して処理速度を上げることができ、ストレスフリーで使うことができます。

レンタルサーバーを選ぶ際には、自分の使用状況や将来の拡張性を考え、ramの性能を加味して選ぶと使用感がアップします。