レンタルサーバーで使われるnginxはなぜ高速?特徴を詳しく解説!

Nginx(エンジンエックス)を導入するレンタルサーバーが増えていますが、それによって高速化できることを強みにしています。なぜnginxを導入すると高速化に繋がるかと言うと、リバースプロキシという、複数のWebサーバーを同時処理可能にするシステムが非常に優れているためです。

それではこれから、リバースプロキシの詳しい仕組み、nginxの人気度や将来性などを紹介していきましょう。

「レンタルサーバーは複数ある?役割に合わせて最適なタイプを選ぼう」

nginxにはどんな特徴がある?

Nginxはロシアで開発されたWebサーバー(のソフト)です。以前はApacheというソフトが主流だったのですが、スマホが普及するようになるとnginxの勢いは増しました。理由としてはより高速表示できるサイト・Webサービスが好まれるようになったからです。

スマホが普及すると、手軽に情報を得ることが当たり前となりました。逆に言うと、すぐにサイトが表示されないとストレスが溜まってしまう時代になったのです。確かにApacheは非常に優秀で、実際に世界中で導入されており長年シェア率No.1も獲得していたのですから、その実力は誰もが認めるところでしょう。

しかしNginxはたくさんのアクセスが来ても、同時処理できる仕組みを持っているため、安定性において高い評価を受けているのです。

そもそもWebサーバーとはどういうもの?

まず一般的に言われているサイトというものは、国内もしくは世界のどこかに置かれているファイルを、あなたのパソコン(スマホ)で見える形で表示したものです。どこかの場所にあるファイルを表示するには、「表示してください」とファイルの所有者にお願いする必要があります。

お願いするためのソフトが「Google Chrome」「safari」などのブラウザです。そして、そのお願いを受けてファイル情報を送信するソフトがWebサーバーなのです。サーバーと聞くと、非常に大きくて立派なコンピューターを想像する人が多いかもしれませんが、実際にはあなたのパソコンもWebサーバーに変えることができます。

Webサーバーはコンピューターそのものではなくて、あくまでもソフトなのでそれをインストールすればサーバー機能を獲得できる仕組みです。

nginxがWebサーバーのシェア率1位に躍進

Webサーバーのソフトには種類がたくさんあり、世界で広く使われているのがApache・IIS・nginxです。これらは長く世界を牽引する3つのWebサーバーとして君臨してきましたが、現在はたくさんのWebサーバーも登場し、シェア率のランキング上位は頻繁に入れ替えが起こっています。

2021年5月には、nginxが誕生から約12年にして世界一に踊り出ました。

より高速なWEBサーバーが求められている証拠だと言えるでしょう。また、IISはじわじわと順位を上げてきたアメリカのCloudflare Serverに越され、4位に後退しました。業界的にはnginxとCloudflare Serverの勢いが非常に良く、特に時代に求められているWebサーバーということでしょう。

サイト表示を高速にするリバースプロキシとは

そもそもなぜnginxが、サイト表示の高速化ができるのかと言うと、理由の1つにはリバースプロキシが優秀という点が挙げられます。そもそもプロキシというものは、ブラウザとWEBサーバーの間に挟まれて、データ表示をお願いしたり渡したりするシステムです。

リバースプロキシも同じ仕組みなのですが、普通のプロキシとは違ってWEBサーバー側にあるものとイメージするといいでしょう。リバースプロキシにいくつものWEBサーバーを連携させて、たくさんの表示リクエストが来ても、サーバーがたくさんあるので渋滞せず容易に対応することができるのです。

nginxを導入しているレンタルサーバーが人気

たとえば自社ホームページを持ちたい、個人用のブログという時にレンタルサーバーを検討する場合が多いと思います。無料ブログサービスと違って、運営会社の都合で急にサービス停止になる可能性が大幅に下がるため、安定運営を望む人に人気を集めています。

ただ、nginxという名前のレンタルサーバー(サービス)があるわけではなく、基本的には「nginxが導入されたレンタルサーバー」を契約する流れになります。少し話がややこしいですが、nginxは1つのソフトであり、ツールとも言えます。

しかしこのnginxだけを手に入れたところで、それを入れるためのパソコン(コンピューター)も必要になります。ただのパソコンではなくて、非常にスペックが高く、サイズの大きなものになるので個人では管理の難しいものなのです。

そのため、たくさんのサーバー用コンピューターを所有する会社とレンタル契約を交わすことになります。サーバー用コンピューターにnginxを導入する会社は増えており、有名なところではエックスサーバーやさくらのレンタルサーバーなどが挙げられます。

特にエックスサーバーは世界的に人気のレンタルサーバーで日本でも契約数No.1です。デフォルトでnginxが使われているので、やはり多くの人がnginxの実現するような高速通信を求めていることがよく分かります。

nginxに将来性はある?AIなど新しい技術との関係性

高速通信はこれからの時代で必須なものになっていくでしょう。たとえばAIという存在が定着し始めて久しいですが、年々知能が向上しています。そのためには大量のデータが必要ですが、これは一般的にビッグデータとも呼ばれています。

ビッグデータはさまざまな場所から集められたありとあらゆるデータの集まりです。それだけのデータを送受信するには高速通信が必須です。そうでなければデータが大きすぎるのでいつまで経っても送受信が終わりません。

AIを発展させるためにはたくさんのデータを高速通信する環境が必要ですから、コンピューター・メモリはより高速なものが採用されていきます。当然Webサーバーも高速なものが採用されますが、やはりnginxが1番の候補になります。

速さでシェア率No.1になったのですから当然の結果とも言えるでしょう。多くのAI開発会社がこぞってnginxを導入すれば、それだけIT業界での信頼性も向上していきます。AIはどんどん伸び続けることが予想される技術のため、nginxもそれと一緒に伸びていくことが期待されます。

もちろん新しく伸びてくるWebサーバーもあることでしょうが、nginxも改良を続けているのですから、業界を先導していくことは十分期待できるでしょう。

高速化を実現するnginxは現代に不可欠のWebサーバー

リバースプロキシという仕組みがさらに普及し、非常に高速なWebサーバーが次々誕生することが考えられます。しかしnginxはすでに各業界のWebシステムで重宝されており、大きな信頼を獲得しています。これからも業界を牽引するWebサーバーになる可能性が高く、業務や趣味でレンタルサーバー契約を検討している人にとっても、nginxを使ったレンタルサーバーは魅力的な選択肢の1つになるかもしれません。